今日も山日和

山と食と日々のこと

2020 厳冬期 爆風の赤岳

初めてブログとゆうものを試してみようと

思います。


今年行った山の記録。


1月はまずは赤岳。


久しぶりの冬山テン泊装備を背負って、

行者小屋までの3時間。



まじでキツかった、、、😱


去年まではわりと脚が軽かったのに、

年末頃から食べ過ぎの習慣がついてしまったせいか、

身体が重い、、😭



しかしテン場から見た夕暮れの赤岳は

素晴らしかった!!


マジックアワーのショーをつまみに

お酒をちびちび啜りながら、

夕闇に包まれていく。


あー 写真には全然この美しさが

映らない!!😭



翌朝は早朝にアタックザックで出発。


厳冬期は初めてなので、

冬の八ヶ岳は恐ろしく寒いと聞いていたけれど、どの程度の装備で行って良いのか

わからず、

初めて浅間山以来の重ーいパタゴニアの

ハードシェルを念のため持って行く。

(後でこれがあって本当に良かった. .😭)




だんだん夜が明けてくる。

雪山が朝日に染まっていく様子って、

本当に美しいと思う。。





赤岳の切り立った稜線に出てしばらく

登る。

左側は切れ落ちてる。

突然 前を行く先輩が 「風で進めない..‼︎」

と立ち往生する。

しばらくして何とか進み出す先輩。

そんなに強いのかな..?

とその場所まで行くと、、


ゴォォォーーーーー!!!!!!!


⁉️⁉️⁉️



突然左側から爆風が吹き付けてきた。


ナンジャコリャーーー!!!!


一瞬思考停止するほどの爆風。

必死で踏ん張るけど

マジで、吹き飛ばされそう。

左手を見ると、唸り声を上げて

爆風が上がってくる。

まるで龍か何かの生き物が

ものすごい勢いで私を山肌から

引き剥がそうとするみたいに、、


人間が入ってはいけない領域って

こういうことなんだ、、


動けるまで少し待ってそこを何とか通過し、

とにかく必死で登る。


頂上に着くまでに体は完全に冷え切って

しまった。

手足も初めて凍傷になりそうだったから、

昔読んだエベレスト登山記を思い出して

手袋と靴の中を必死で動かす。

途中で急いでハードシェルを着込んだけど、

冷えた体は暖かくはならない。

厳冬期の南八ヶ岳はどんなに着込んでも

暑くならない、と聞いたけど

本当だった。

バラクラバから出てる髪の毛は凍りついて、

ザックに入れたお水もカチカチに凍ってる。

食糧も凍ってしまった中で、

非常食のカロリーメイトだけは食べられた。

有り難い。

厳しい雪山は水分が多い行動食はだめだ。

とにかく早く降りたい。

写真を急いで撮って、逃げるように下山開始。

赤岳展望荘から下は風の勢いが落ちた。

有り難い。

地蔵尾根は雪の方が降りやすかった。

帰り道は快適。


テン場に戻って、何故か全然軽くなってない

ザックを背負って下山。

今日は強風のため頂上まで行けずに

撤退した人たちも多かったそう。


心から納得. . 😭


先輩方のおかげで無事に帰って来れたことに

感謝です。


冬の八ヶ岳の厳しさを体感した2日間でした。

山の神さま ありがとう. . 🙏